「インターネットが遅い…」
と感じたら、まずは計測アプリを使って速度測定をしてみよう!
速度遅延の原因や解決方法まで解説しています。
…インターネットの速度測定の方法が分からない?
安心してください!
今回は、速度測定の方法と、私が実際にお客様への回線訪問サポートに使っていた原因究明の方法をわかりやすく解説していきます。
目次
インターネットの速度測定とはなにか?
インターネットは、上りの速度と下りの速度のそれぞれ数値で表すことができます。
「下りの通信速度:概ね1Gbps(ギガ)」などと表記されるのがそれです。
これは企業が出している最大速度を概ねで表しています。
そのため、ユーザーが実際に家庭のパソコンを使い、ネットがバチクソ速くても、どんなに頑張っても1Gが出るなんて事は、絶対にありえません。
ご家庭で利用しているパソコンやスマートフォンで、この通信速度がどの程度出ているかを測定することによって、速度遅延を引き起こす、原因を突き止めることが可能になります。
インターネットの速度測定アプリ(スピードテスト)
今は、携帯電話のアプリで、わかりやすく簡単に速度測定をすることが可能になっています。
iPhoneの方はApp Storeで、アンドロイドの方はGoogle Playで『速度測定』と入力し検索してみて下さい。
車のスピードメーターのようなアイコンがいくつか表示されると思います。どれを選んでも問題なく利用できるとは思いますが、今回は、『Speed Test』というアプリを選んでみました。
- 使い方が簡単。
- 見やすく、わかりやすい。
非常に利用者の事を考えてくれているアプリだと思います。
初めて、使いますが何も迷うことなく測定できましたね。
操作は簡単。
- アプリをダウンロードする
- アプリを開く
- 大きなボタンの『始める』をタップする
- 結果が表示される
以上です。
どうですか?
これなら、機械が苦手な方でも簡単に測定することができそうですね!
インターネットの速度を計測するwebサイト
いちいちアプリをダウンロードしたくない!という方はこちらがおすすめです。
Yahooでも、Googleでも結構です。ブラウザの検索窓に『速度測定』と入力し検索をしてみて下さい。
いくつか表示されると思います。どれを使っていただいてもそんなに違いはないと思います。
今回は、画面が見やすかったので『USEN GATE 02』を利用してみました。
こちらも操作は非常に簡単です。
- ブラウザの検索窓に『速度測定』と入力し検索する。
- 表示されたページの中から『USEN GATE 02』をクリックする。
- 画面下部の『測定開始』をクリックする。
- 結果が表示される。
こちらも、パソコンが苦手な方でも簡単に測定できるように作られていて非常におすすめのサイトです。
インターネットの速度測定する際の注意点
インターネットの速度を、『さあ計測するぞ!』となったときには、必ず下記の注意したい3点を守って正しく測定を行ってください。
- 速度測定アプリ以外のアプリやサイトはバックグラウンド上からすべて閉じる
- 速度を測定する時間帯によって数値が変動する
- アプリを使って測定すると場所や位置の影響を受ける
こういったことがあげられるわけです。さっそく詳しく見ていきましょう!
余計なアプリやサイトはすべて閉じる
計測に使っている端末のアプリ、もしくはwebサイト以外は一旦閉じてから計測をしましょう。
- スマホのバックグラウンドで起動しているアプリ
- パソコンの他のページやタブ
- 計測している端末以外の端末
これらを閉じることによって、より正確な数値の測定が可能になります。
セキュリティソフトが原因のケースもあります。
セキュリティソフトを一時的に停止させた後に、計測をしてみて改善された場合には、セキュリティソフトが原因の可能性も高くなります。
端末を守るためのものですので、継続的に停止されるかは、慎重に判断する事をおすすめいたします。
測定する時間帯によって数値が変動する
特に集合住宅に多く見られる現象です。
ひとつの回線を複数の世帯で共同で使っているため、インターネットの利用が集中する時間帯によく発生します。
平日の夜とか、土日の夕方など、決まった時間にだけ、なぜか速度遅延を起こす場合は、この利用者の集中が原因と考えられます。
複数の時間帯、曜日を変更して速度の測定を行ってみて下さい。
もちろんこの時間帯に測定すると、通信速度は当然ですけど、やっぱり低い数値が表示されます。
この場合は、残念ながら回線自体に問題があるわけではないので、なんとか改善したいと思いますが改善は非常に難しいと言わざるを得ないでしょう。インターネットを使う時間帯を他の人とずらして利用するしかないですね。
測定する場所や位置の影響を受ける
有線接続の場合は関係ありませんが、ノートパソコンやスマホなどのWi-Fiを利用する端末の場合は、端末の利用場所、もしくはWi-Fiルーターの設置場所により、速度も大きく変わってきます。
スマホアプリで測定する場合、普段スマホを利用している場所と、Wi-Fiルーターのすぐそばの2か所で測定をしてみて下さい。
結果の差が大きければ大きいほど、建物内の障害物の影響を受けていることがわかります。
- Wi-Fiルーターが置いてある部屋から遠い
- Wi-Fiルーターの置いてあるフロアと違う
- 建物の壁が鉄筋コンクリート造
- Wi-Fiルーターやスマホを家電製品の近くで使っている
こんな事が原因として挙げられます。
インターネットの速度測定結果の見方
ネット回線の速度を表すうえで理解しておきたいのは、下りと上りです。
下りと上りと言われると、高速道路をイメージするかもしれませんが少し違います。
この下りと上りは、あなたが使っているパソコンとインターネットの間で交わされる、情報の向きだと考えて頂ければ大丈夫です。
イメージとしては、インターネットは空に浮かぶ巨大な情報だと考えてみて下さい。
下りは、インターネットからパソコンへ情報を下す(おろす)、取得する事を表し、これを『ダウンロード』と言います。
- ホームページなどを検索し、表示する
- メールの受信
- 地図情報などを検索し、表示する
- YouTubeなどの動画や映画などを視聴する
上りは、その逆で、パソコンからインターネットへ情報を上げる(あげる)、送信する事を表し、これを『アップロード』と言います。
- メールやデータを送信する
- ホームページやブログなどを作成し、投稿する
- 動画を作成し、YouTubeなどに投稿する
最後は、『遅延』です。
これは、空気抵抗のようなイメージです。どうしても情報を処理するうえで発生してしまうもので、ラグとも呼ばれます。
オンラインゲームや生配信などを利用する際には、こちらの数値もやっぱり気になってきます。リアルタイムなやり取りが少ないのであれば気にしなくても大丈夫です。
お分かりの通り、多くのユーザーが利用するのが下りのダウンロードの方です。
そのため、回線選びに重要視されるのは『下りの速度』ですが、お仕事やゲームなどで多くの情報を送受信する場合には上りもおろそかにできないので覚えておきましょう。
インターネットの速度を表す『Mbps』とは?
インターネットの速度を表す表記として用いられるのが、この『Mbps』です。
読み方は、『Mbps=メガビーピーエス』と読みます。
現在の光回線などで使われる表記はこのMbpsが主流となっています。
これは覚える必要ありませんが、『bps』とは1秒間に何ビット転送できるかを表していますので、数字が多ければ多いほど、速度が速いという事になります。
Mbpsの他にも、Kbps(キロビーピーエス)やGbps(ギガビーピーエス)などがあります。
それぞれの情報転送量は下記になります。
- 『1Kbps』は1秒間に1000ビットの情報を転送
- 『1Mbps』は1秒間に100万ビットの情報を転送
- 『1Gbps』は1秒間に10億ビットの情報を転送
ちなみに、遅延に関しては、単位は『ms』です。
読み方は、『ms=ミリセカンド』と読みます。
遅延が『10ms』だった場合、ラグは0.01秒という事になります。
ラグは数値が低ければ低いほど、インターネットが快適に使えます。
インターネットの一般的な速度はどれくらい?
それでは、実際のところ通信速度でどのくらいの数値が出せれば、快適なネットと言えるのだろうか?その目安となる数値というものをわかりやすく解説していきましょう…
とは言ったものの、漠然と『快適なネット』などと一言で言われても、人によって利用する用途は違うし、利用する用途が違えば必要な通信速度も当然変わってきますので、それぞれ『シーンに合わせた快適に利用できる通信速度』をお伝えしていきます。
送受信する情報量が少ない場合
比較的にやり取りする情報量が少ない場合は、『下り10Mbps以上』あれば十分です。
下記のケースが想定されます。
- メールの送受信
- 調べものやホームページなどの閲覧
- 地図検索など
これらは、情報量的には少なく、下りの数値がさほど高くなくても快適に使えるでしょう。
送受信する情報量が多い場合
比較的にやり取りする情報量が多い場合は、『下り25Mbps以上』あれば良いでしょう。
下記のケースが想定されます。
- YouTubeやネットフリックスなどの動画視聴サービス
基本的に、ホームページのような1ページの物は情報量が少なく、『動画』のような動くものは情報量が多くなる傾向にあります。
もし仮に、遅い回線で動画を視聴した場合、再生スピードにダウンロードが追いつかずに再生の途中で止まってしまいます。
動画を快適に視聴するためには、下り25Mbps以上の回線を選ぶことが大切です。
送受信する情報量が非常に多い場合
やり取りする情報量が非常に多い場合は、最低でも『下り30Mbps以上』は欲しいところです。
下記のケースが想定されます。
- 仕事で大容量のデータを送受信する場合
- パソコンやスマホでオンラインゲームをする場合
- FXや株取引をネットで行う場合
ここまでくると、下りだけではなく上りもある程度は必要になってくるでしょう。
特にオンラインゲームなんかは、常に情報のやり取りを繰り返しており、通信速度が遅い場合にはキャラクターがカクカク動いたり、ゲームの勝敗に大きく影響を及ぼします。
インターネットの速度改善に必要な4つのツール
では実際に速度が遅いよ~って場合、どのようにして原因を追究するのか?またどのように改善するのか?という事についてこの章では細かくご説明していきます。
今回は、私が以前訪問サポートを行っていたころに、実際に速度改善のため、訪問時に持参していたツールも合わせてご紹介していきます。
プロも使っている速度測定ツール
これはさっきも紹介しました、『速度測定のアプリ』もしくは『webサイト』の事です。
実際に、プロの現場の人間も利用している優れたツールが無料で、なおかつ操作もすごく簡単に利用できるのはすごく便利ですよね。
ノートパソコン(スマホ)
スマホは、PCの代わりです。
PCの設置場所までWi-Fiがちゃんと届いているか?
パソコンやWi-Fi機器の設置場所は適切か判断するのに欠かせません。
デスクトップのパソコンだった場合、持ち歩いて速度を測定するような、パワープレイをするわけにもいきませんからねw
LANケーブル
今は、パソコンをWi-Fiでつなぐのは当たり前の時代ですが、速度遅延を起こしている原因となる個所を探るうえで、『直接ルーターとパソコンに繋ぐと』いうのは非常に効果的な方法です。
そのため、原因追及には欠かせません。
LAN→USB変換ジャックは必須
引用:BUFFALO 有線LANアダプター LUA4-U3-AGTE-NBK ブラック Giga USB3.0対応 簡易パッケージ 日本メーカー 【Nintendo Switch動作確認済み】
この変換ジャックは、LANケーブルをUSBで使えるようにに変換するためのジャックになります。
なぜかというと、今のノート型パソコンには、LAMケーブルを差し込むところが無い場合がほとんどだからです。
そのため、LANケーブルをUSBに変換し、有線接続を可能にします。
この4つのアイテムを使い、いざ速度遅延の原因究明をやっていきましょう!
インターネットの速度遅延の原因を究明する方法
早速、ネット回線の速度遅延の原因究明をしていきたいと思います。一般的な、または現場の人間がやっている手順は下記になります。
①モデムとPCを直接つなぎ速度測定
余計なWi-Fiなどの中間機器を何にも介さずに接続することで、通信会社側の問題なのか…はたまた利用者側に原因があるのかがわかるんですよね。それでは下記をどうぞ!
- 下りの数値が、10Mbpsにすらむなしくも、満たなかった場合、通信会社側に問題がある可能性が高い…
- 下りが10Mbps以上だった場合、利用者側に原因がある可能性が高い
「1」の場合は解決方法へ、「2」の場合は次の手順へ
②Wi-Fi機器をつないで速度測定
Wi-Fi機器から距離を取らずることなくすぐ近くに行ってスマートフォンで、ウェブサイト若しくは速度測定の携帯アプリを使い、速度測定を行っちゃいましょう。
そうすることで、何がわかるかと言うと、Wi-Fi機器が正常か?それとも正常ではないのかどうかがわかってしまいます。
- 下りの通信速度が10Mbps未満の場合、『Wi-Fi機器になんらかの問題がある』という可能性が高くなってきます
- 下り10Mbps以上の場合、PC側に原因がある可能性が高い
「1」の場合は解決方法へ、「2」の場合は次の手順へ
③普段使っているPCの場所で速度測定
今度はPCのすぐ近くで、スマホを使って速度測定をします。PCの位置までちゃんとWi-Fiが届いているかがわかります。
- 下り10Mbps未満の場合、PCの設置位置に問題がある可能性が高い
- 下り10Mbps以上の場合、PC事態に原因がある可能性が高い
ここまでできれば、大まかな原因がわかったかと思います。では実際にどうすれば解決するのか見ていきましょう!
インターネットの速度を上げる!速度遅延の解決方法!
いよいよ、『ネット回線の速度遅延』の解決方法のご紹介になります。
ここまで見て頂いた方であれば原因の追究方法がわかっているので、あとはその原因に基づき下記に沿って作業をするだけです。
通信会社側に問題がある場合
以下が上げられます。解決するにはネット回線を取り次いだ代理店に問い合わせしましょう。
プロバイダーの性能不足
プロバイダーは会社やプランによって性能が違うって知ってました?
例えばプロバイダーはよく、高速道路で言う所の入り口に例えられます。
入り口が少なく狭ければ、高速(インターネット)に入る前に渋滞するのは凄く当然で予想が付く事ですよね。
その場合潔くプロバイダー自体を変更してしまうか、もしくは回線自体の切り替えと言うのが必要になります。
回線性能の問題
特に集合住宅で起こりやすいのがこちら。
集合住宅の場合、建物自体の回線が古く性能が低い場合や、1本の回線を入居者の方全員で共同利用する訳ですから、時間帯で利用が集中し混雑する場合が上げられます。
快適に使うには回線を引き直す等ありますが、かなり手間がかかります。
Wi-Fi機器に問題がある場合
この場合はすごくシンプルでとても簡単です。
Wi-Fi機器の性能不足
Wi-Fi機器は年々性能は確実に上がっていることが悲しくも一つの原因として上げられます。
そうしますと、古いWi-Fi機器を使っていることで、そもそも使えるはずの高速通信に対応しておらず速度が出なかったり、周波数が対応していなかったりと言った原因が出てきます。
新しいWi-Fi機器を購入するっていう選択肢を検討してみるのも一つの出ですね。
PC側に原因がある場合
細かく見ればもっとたくさんありますが、大体以下が上げられます。
PCの設置位置が悪い
Wi-Fiは障害物に弱いっていう、なんとももどかしい特徴を持ち合わせています。
そのため、Wi-Fi機器からPCまでの距離が微妙に遠かったり、厚い壁にはばまれてWi-Fiがパソコンまで届かなくなります。
- スマホの速度測定を使い、適切な場所へPCを移動する
- Wi-Fi機器をハイパワーの物に交換し、Wi-Fiを届かせる
- 中継器を取り付け、無理やりにでもWi-Fiを届かせる
おすすめは、素直にパソコンの位置をWi-Fiの近く移動する方法です。
パソコンの性能不足…
Wi-Fi機器ももちろんのことそうですが、例えばパソコン本体も新しい物の方が性能が高いので速度が出ます。
古いPCの場合、新しいWi-Fi機器と時代に対応しきれず、十分な速度がパソコンの能力不足で出ない事もあります。
そんな時は、思い切って新しいパソコンを買ってしまうのも一つの手です!
安物の中古パソコンであろうともうまいこと使えば、最新機種と言うわけにはいきませんが数万円で十分なスペックのパソコンが自分の物に!速度化全も出来ちゃいますよ。
まとめ:インターネットの速度測定の方法は?簡単でわかりやすい計測アプリ!
インターネットの速度を改善するためには、「どこが原因なのか」をまずはしっかりと見極める必要があります。
そのために必要なツールは、以下の4つでしたね。
- 速度測定ツール
- ノートパソコン(スマホ)
- LANケーブル
- 変換ジャック
これで、大体9割の方が原因究明ができると思います。
もし、それでも解決に至らない場合には、専門のサポートを利用すると良いでしょう。